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キログラムの定義が変わった日

2018年11月16日にキログラムの定義を変更することが CGPM (国際度量衡総会)で可決され, 本日2019年5月20日により全世界的に施行されることとなった.

いままでのキログラムの定義は次のように物質に依存する定義であった。

  • 水1リットルの重量
  • 大気圧下で氷が溶けつつある温度における水1リットルの重量
  • 最大密度(液温摂氏4度)における蒸留水1立方デシメートル(1リットル)の質量
  • アルシーブ原器 (有体に言うと白金塊) の質量
  • IPK (国際キログラム原器: 白金とイリジウムの合金)の質量

水はいろんなものを自然に溶かし込むし、金属も徐々にいろんなものを吸着して変質するので不変で安定したものというにははばかられた.

それでもIPKは誤差1億分の5という精度ではあったが, 近年の科学技術の発達により, これでも精度は足りないという状況であった.

今回の改訂は, 特殊相対性理論から得られた式 E=mc2 と光子エネルギーの式 E=hν から m=hν/c2 を得るので, 今までは実験値であったプランク定数を真の意味で定数とすることにより キログラムが定義されるということになる。

ただ, この定義に至る裏側で, 日本やドイツを中心とする科学者たちは (IPKと比べれば)手軽に作成できる原器を作り, その精度を裏付ける役割を担った. その原器はケイ素(シリコン)結晶である. このあたりの話は産業技術総合研究所のウェブサイトが詳しい.

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将棋棋士の藤井聡太氏が七段昇段最年少記録を更新する

5人目の中学生将棋棋士として有名となった藤井聡太氏が5月18日付で七段昇段を決めた. これにより、七段昇段の最年少記録が更新された(15歳9か月)。なお、これまでの記録は60年以上前に達成された加藤一二三氏の17歳3か月である。

ただ、60年前と比べて昇段する機会が増えたという側面もあることに留意したい。

八段以上への昇段はかなり難しい。順位戦A級への昇級、竜王のタイトルをとる、他のタイトルを複数とる(八段以上はタイトル戦以外の棋戦に優勝するだけでは昇段できない)、
勝ち星を一定数積み上げるという、わかりやすい実績をあげる方法しかないからである。

なお, 歴代の最年少昇段記録は追記のとおりで合っているはず. (誤りがあればコメントで指摘願います)

将棋の最年少昇段記録
段位 記録保持者 昇段日 昇段時年齢 昇段理由
四段 藤井聡太 2016年10月1日 14歳2か月 第59回(2016年度前期)三段リーグ1位
五段 加藤一二三 1955年4月1日 15歳3か月 順位戦C級1組へ昇級 (第9期(1955年度)順位戦C級2組西組1位)
六段 藤井聡太 2018年2月17日 15歳6か月 五段昇段後全棋士参加棋戦優勝 (第11回朝日杯将棋オープン戦優勝)
七段 藤井聡太 2018年5月18日 15歳9か月 竜王戦ランキング戦2期連続昇級(6組→5組→4組)
八段 加藤一二三 1958年4月1日 18歳3か月 順位戦A級へ昇級 (第12期(1958年度)順位戦B級1組2位)
九段 渡辺明 2005年11月30日 21歳7か月 竜王位2期
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将棋棋士の藤井聡太氏が現役中学生として初の六段昇段を決める

5人目の中学生将棋棋士として有名となった藤井聡太氏が2月17日付で六段昇段を決めた. 将棋棋士は四段昇段後からプロということになるが, 現役中学生がプロ棋士の六段に昇段したのは史上初である. また、これは最年少記録である。

なお、五段に昇段した唯一の中学生でもあるが、過去に中学在学中に昇段を内定させていた棋士として加藤一二三氏がいる。
また、五段昇段の最年少記録は加藤一二三氏である。

なお, 藤井聡太六段には最年少七段の記録を狙う機会がまだ残っている.
2018年度までに条件を満たす機会が残っている棋戦と昇段条件は次のとおりである.

  • 第66期王座戦 (2018年9月頃) タイトル獲得すると六段以下の棋士に限り七段へ昇段 (執筆時点で二次予選進出)
  • 第44期棋王戦 (2018年9月頃) タイトル獲得すると六段以下の棋士に限り七段へ昇段 (執筆時点では予選対局待ち)
  • 第31期竜王戦 (2018年12月頃) 今期で4組昇級を果たすと連続昇級により段位が1つ昇段 (執筆時点で昇級まであと3勝)
  • 第68期王将戦 (2019年1月頃) タイトル獲得すると六段以下の棋士に限り七段へ昇段 (執筆時点では一次予選進行中)

他のタイトル戦の昇段規定と最年少記録の更新の関係は次のとおり

  • 第77期及び第78期順位戦 (2020年3月頃) 2018年度に所属するC1級で昇級を決めると B2 級へ、さらに B2 級で昇級を決めると B1級順位戦への昇級となり、この時点で七段になっていない場合は七段になれる. 順位戦は飛び級規定が存在しないため、順位戦の昇段規定では加藤一二三氏の最年少七段及び最年少八段の記録は更新できない。なお、名人戦への挑戦権を獲得するには、さらに上のA級順位戦で優勝する必要がある。名人獲得で九段昇段となるのは理論上最速で2022年5月となる。
    よって、最年少九段の達成は順位戦・名人戦でも可能である。
  • 第31期竜王戦 (2018年12月頃) 今期で4組昇級を果たすことができれば七段へ昇段することは前述のとおり。さらに, ランキング戦5組優勝を果たし、
    竜王挑戦トーナメントで竜王挑戦権を得て竜王を獲得できれば八段へ昇段となる。
  • 第32期竜王戦 (2019年12月頃) 前期で5組残留となった場合は4組昇級だけでは「連続昇級」の要件に該当しないので七段へ昇段することはできない。ただし, ランキング戦5組優勝を果たし、竜王挑戦トーナメントで竜王挑戦権を得た時点で七段昇段となる。竜王を獲得できれば八段へ昇段となる。
  • 第4期叡王戦 (2019年6月頃) タイトル獲得すると六段以下の棋士に限り七段へ昇段 (執筆時点では段位別予選の組み合わせ決定待ち)
  • 第60期王位戦 (2019年9月頃) タイトル獲得すると六段以下の棋士に限り七段へ昇段 (執筆時点では第59期王位戦予選敗退)
  • 第90期棋聖戦 (2019年7月頃) タイトル獲得すると六段以下の棋士に限り七段へ昇段 (執筆時点では第89期棋聖戦予選敗退)

他、最年少段位獲得記録を更新するには、実質的に次の条件を早期に満たすこととなる。(勝数規定では最年少段位獲得記録の更新には間に合わない)

  • 最年少七段達成:いずれかのタイトル獲得、NHK杯テレビ将棋トーナメント優勝、朝日杯将棋オープン戦優勝のうちのいずれかを2020年11月までに達成する。
  • 最年少八段達成:竜王獲得を2021年11月までに達成する。第31期または第32期であればフルセット勝負でも間に合うが、第33期の場合は4勝0敗で奪取しないと日程上最年少記録を更新できない。
  • 最年少九段達成:第80期(2023年)までに名人獲得、第36期(2023年)までに竜王2期獲得、タイトル3期獲得かつ八段昇段(順位戦A級昇級か竜王1期獲得)のうちのいずれかを2024年3月までに達成する。

なお, 歴代の最年少昇段記録は追記のとおりで合っているはず. (誤りがあればコメントで指摘願います)

将棋の最年少昇段記録
段位 記録保持者 昇段日 昇段時年齢 昇段理由
四段 藤井聡太 2016年10月1日 14歳2か月 第59回(2016年度前期)三段リーグ1位
五段 加藤一二三 1955年4月1日 15歳3か月 順位戦C級1組へ昇級 (第9期(1955年度)順位戦C級2組西組1位)
六段 藤井聡太 2018年2月17日 15歳6か月 五段昇段後全棋士参加棋戦優勝 (第11回朝日杯将棋オープン戦優勝)
七段 加藤一二三 1957年4月1日 17歳3か月 順位戦B級1組へ昇級 (第11期(1957年度)順位戦B級2組1位)
八段 加藤一二三 1958年4月1日 18歳3か月 順位戦A級へ昇級 (第12期(1958年度)順位戦B級1組2位)
九段 渡辺明 2005年11月30日 21歳7か月 竜王位2期
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将棋棋士の藤井聡太氏が現役中学生として初の五段昇段を決める

5人目の中学生将棋棋士として有名となった藤井聡太氏が2月1日付で五段昇段を決めた. 将棋棋士は四段昇段後からプロということになるが, 現役中学生がプロ棋士の五段に昇段したのは史上初である. なお, 最年少記録の塗り替えではない (早生まれの加藤一二三氏が最年少記録: 当時は規定を満たしても年度が替わるまで原則として昇段しなかった).

なお, 藤井聡太五段には最年少六段の記録を狙う機会がまだ残っている.
2018年中に条件を満たす機会が残っている棋戦と昇段条件は次のとおりである.

  • 第11期朝日杯将棋オープン戦 (2018年2月17日) で優勝すると六段以下の棋士に限り段位が1つ昇段 (執筆時点で準決勝進出)
  • 第66期王座戦 (2018年9月頃) タイトル挑戦者になると五段以下の棋士に限り段位が1つ昇段 (執筆時点で二次予選進出)
  • 第44期棋王戦 (2018年9月頃) タイトル挑戦者になると五段以下の棋士に限り段位が1つ昇段 (執筆時点では予選対局待ち)
  • 第31期竜王戦 (2018年12月頃) 今期で4組昇級を果たすと連続昇級により段位が1つ昇段 (執筆時点で昇級まであと3勝)
  • 第68期王将戦 (2018年12月頃) タイトル挑戦者になると五段以下の棋士に限り段位が1つ昇段 (執筆時点では予選対局待ち)

なお, 歴代の最年少昇段記録は次のとおりで合っているはず. (誤りがあればコメントで指摘願います)

将棋の最年少昇段記録
段位 記録保持者 昇段日 昇段時年齢 昇段理由
四段 藤井聡太 2016年10月1日 14歳2か月 第59回(2016年度前期)三段リーグ1位
五段 加藤一二三 1955年4月1日 15歳3か月 順位戦C級1組へ昇級 (第9期(1955年度)順位戦C級2組西組1位)
六段 加藤一二三 1956年4月1日 16歳3か月 順位戦B級2組へ昇級 (第10期(1956年度)順位戦C級1組2位)
七段 加藤一二三 1957年4月1日 17歳3か月 順位戦B級1組へ昇級 (第11期(1957年度)順位戦B級2組1位)
八段 加藤一二三 1958年4月1日 18歳3か月 順位戦A級へ昇級 (第12期(1958年度)順位戦B級1組2位)
九段 渡辺明 2005年11月30日 21歳7か月 竜王位2期
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羽生善治氏が竜王位を奪取し全永世称号獲得達成

今日はたまたま仕事が休みだったので, 竜王戦のネット中継を鑑賞していた. ちょうど挑戦者の羽生善治棋聖 (他に保持していた王位、王座は今年度中に失冠) が竜王戦七番勝負を三勝一敗で迎えていたところであった. 竜王戦の対局は持ち時間が八時間で二日制の対局であり, 今日が二日目であった.

手元に将棋ソフトを用意してネット中継を聞きつつ盤面を検討しながら鑑賞していた (時代は変わったものだ…) ところ, 昼食休憩前には大勢は決していたようだ.

最後は分かりやすく詰みの場面まで進んだ後, 渡辺明竜王の投了をもって羽生善治棋聖の竜王位奪取が確定し, 通算七期の竜王位獲得により永世竜王の称号が贈られることとなった.

羽生善治氏がプロデビューしたのは昭和60年 (1985年). 以来, ずっと第一線を走り続けてきたその力には畏敬の念を抱くばかりである.

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中学生将棋棋士の誕生

将棋界に新風が吹き荒れる. 久々の中学生棋士の誕生だ.

現行の制度でプロ棋士になるためには原則として新進棋士奨励会に入会し (入会するだけでもアマチュア三段程度の棋力が必須であり, それでも新進棋士奨励会では 6 級相当である.), 既定の勝ち星を挙げて三段に昇段することで三段リーグに編入され, 半年かけて行われる三段リーグで上位 2 名に入賞 (あるいは 3 位を 2 回獲得) する必要がある. なお, この条件を満たすことによって翌半期の1日付(毎年 4 月 1 日または 10 月 1 日)で四段昇段, プロ棋士となる. なお, 三段リーグを一定の年齢になる前に勝ち抜けることができなければ新進棋士奨励会は退会する規定となっており, その年齢制限に泣いた者もいる. 瀬川晶司五段, 今泉健司四段は年齢制限で新進棋士奨励会を退会することになったが, 三段リーグを勝ち抜けるよりも難しいとされる編入試験を突破 (現役のプロ棋士相手に勝ち越しを決める) してプロ棋士となった. そのような例は大昔に遡っても一例あったのみである (花村元司九段・編入時は五段).

前置きが長くなったが, 今期の三段リーグで見事優勝したのは中学生の藤井聡太三段である. 現行の制度で中学生棋士となったのは渡辺明竜王以来 2 人目である. 渡辺明竜王が実際に昇段したのは高校入学と同時であったことから, 本当の意味で中学生棋士となったのは初である. 過去に加藤一二三九段 (元名人), 谷川浩二九段 (十七世名人有資格者), 羽生善治三冠 (タイトル永世六冠および名誉NHK杯選手権者) が中学生棋士となったが, 加藤一二三九段の時はリーグ戦の人数がずっと少なく, 谷川浩二九段, 羽生善治三冠は既定の勝星(9連勝あるいはいいところ取りで13勝4敗)をあげることによる昇段であった. これらの条件よりも, 三段リーグを突破する方が難易度が高いといわれている.

渡辺明竜王を含む中学生棋士は, 後に名人, 竜王といったタイトルを手にしている. 藤井聡太新四段も遺憾なく才能を発揮し, タイトルを取るまでになるだろう. なお, 藤井聡太新四段は詰将棋の回答者としてもかなり名を知られており, 詰将棋解答選手権チャンピオン戦で優勝した経験がある. 終盤の腕力は相当のものであろう.

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訃報

去る2015年7月11日, 任天堂の岩田聡社長が胆管腫瘍で亡くなったとのことだ. 尊敬する人物の一人であり, まだまだ面白いものを提供していくものと思っていただけに残念.

謹んでお悔やみ申し上げます.

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ひどい世の中だ…

このエントリーはあくまで個人の思想であり, 所属する団体とは一切関係ないことを始めに書いておく (これを明記しておかないと公務員全体の意見として捉えかねないので念のため).

過去に批判した民主党組閣人事から早 2 年. これはひどいと批判した内閣もすでに総辞職し, 菅直人内閣が総辞職して (東北地方太平洋沖地震による震災対応も速やかに建設国債を発行して復興費用に充てればよかったのに, 増税による解決にこだわって任期中に復興予算をつけなかったという意味ではこれもひどい内閣だったとしか表現できない), 今度の野田佳彦人事が発令されたわけだが, これまたひどいとしか言いようがない. そもそも, ほとんど民主党から選ばれているからこれまたひどいという内閣が生まれるのも仕方ないが.

この顔触れを見れば, 震災復興を放置してでも, 人権擁護法案 (とは名ばかりの日本人差別法案) や, 外国人参政権の拡大を推進するという意思が透けて見える.

これだけははっきり言える. 上記の心配のとおりに事が進めば日本の国力は衰退し, 最悪の場合になれば隣国の言いなりにしか動けなくなる.

直近の話でもっと気がかりなのは, 世論調査によると, 震災復興のためなら増税は仕方ないと考える人の割合が過半数を超えていること. 建設国債の発行で事は済むのに (デフレのひどい今なら国債発行は問題ない. インフレが進んだときに日本銀行がより買いオペを進めればいい話だし. 震災復興を終え, 景気がよくなったら (インフレが進んだら) 税率増に転換すればよいだけのこと), マスコミが国債のことを国の借金 (国債は正確には政府の借金であり, 政府の借金があるからこそ国民年金やライフラインなどの費用が十分に賄われているのだが, そういった視点での報道はほとんどなされていない. 中央政府自国通貨建て自国内で大多数が消化されている借款で国家の財政が破たんするなどということは理論上ありえないのだが) などと煽っているため, いつまでたってもデフレから脱却できない (だからこそ失業率が上がる). 給料が下がったり, 失業するのが嫌だということであれば, なおさら増税を容認してはいけないと思うのだが, 世の中ではそういった論理には行き着かないらしい…

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護衛艦と韓国籍民間船が衝突

本来なら (負傷された方には申し訳ないが) よくある事故で済みそうな話だが…

防衛省海上幕僚監部に入った連絡によると、27日午後8時ごろ、山口県と福岡県の間の関門海峡で、海上自衛隊の護衛艦「くらま」と民間商船「カリナ・スター」(韓国籍)が衝突、双方とも炎上した。

くらまは25日に神奈川県沖の相模湾で行われた海自の観艦式に参加し、母港の佐世保港(長崎)に戻る途中だった。くらまの乗組員にけがはないというが、カリナ・スターの船員らの状況は不明で、防衛省や海上保安庁が情報収集を進めている。

くらまは基準排水量5200トンで定員360人。

■護衛艦「くらま」 海上自衛隊の第2護衛群に所属する基準排水量5200トンの護衛艦。定員360人で、母港は佐世保港。最大速度31ノットで、哨戒ヘリコプター3機などを備える。昭和56年に就役し、平成18年の観艦式からは「観閲艦」として、首相が乗艦している。13年にはテロ対策特別措置法に基づくインド洋での米軍などの後方支援や17年のインドネシア・スマトラ沖大地震の救助活動に参加した。

カリナ・スターはメディアによってはリベリア籍と報道しているが,
現在は韓国籍のようだ (韓国政府の方針で,
便宜置籍船は本国に入港させないようになったためと思われる.).
一方のくらまは MSN 産経ニュースにもあるとおり世界各地で活躍してきた船で,
おそらく実績のある船長が乗っていたのだろう.

さて, ここからが問題だが, なぜかテレビではかつてのあたごの衝突事件と同一視して,
一方的に海上自衛隊を悪者に仕立て上げたようだ.
しかし, 当初, 朝日新聞のニュースサイトでは,
カリナ・スター側が無理な追越をかけたのが事故の一因であると報道していたが, 現在はなぜかその部分が削除されている.
そのまま残せば平等な報道といえるのだが…

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法を司る立場の人がやってはいけないこと

司法の決定を覆すことは,
法を司る立場の人がやってはいけないことだとおもう.
しかし, 今の法務大臣は…

残留孤児の子孫として両親と来日後に在留資格を取り消され、
国外退去を命じられた奈良県在住の中国人姉妹に対し、
千葉景子法相は9日、在留特別許可を出した。
支援団体が明らかにした。姉妹は退去命令取り消し請求訴訟で敗訴が確定しており、
敗訴確定後に在留が認められるのは異例だという。

引用元では国外退去確定後の入国管理局への収容を免れるための法的手段も書いている.
いつぞやのカルデロン・ノリコのときもそうだが,
日本は法治国家である以上, 法の決定には従うべきであり,
法が間違っているのであれば立法府である国会で検討されるべきである
(最高裁の違憲審査もあるが,
そのような慎重な判断がかかるのは得てして時間がかかる.).

外国人に対して甘い政策を執る民主党の本性が出始めてきました…